僕らの“のんびらんどうましま“体験記【どいなかノンビリスタ-issue001】

どいなかノンビリスタ

コロナ禍における休日の過ごし方は、未だ多くの人々が妥協案さえ見出せない状況なのではないでしょうか。

かくいう我々Iターン組も、長期休暇には故郷への帰省だったり、未開の地へ脚を伸ばしたり、過去にはそういう過ごし方が当たり前でした。

2020年の夏休み。我々が“日常からの逃避先“を新たに見出すために作戦会議をする中で見つけたのが、田布施の港から10分で着く小さな離島、馬島にあるキャンプ場、

のんびらんどうましま

でした。

これは、2020年8月14日、15日を田布施町の離島で過ごした我々たぶせiTurnsの、ノンフィクション体験記です。

本土から10分。気軽に味わう“非日常“

田布施の漁港、麻里布港で我々を出迎えてくれたのは『ましま丸』

これがましま丸です!

マリンカラーの美しいこの船で、まさに”海の男”の風格を匂わす船長さんの運航での船旅です。

この日の船長さん。二人で交代で運航されているそう。

海の上からは右でも左でも移り変わり続ける景色を楽しみながら・・・

麻里府港からのんびらんどうましま
山口県熊毛郡田布施町にある離島、馬島。麻里府港から『ましま丸』という船に乗って、のんびらんどまで向かう道中の様子です。
航路右には本土から馬島、左には無人島や平生町の風車が見える。

あっという間の10分の航海で、いよいよ馬島に上陸しました。

上陸してからキャンプ場”のんびらんどうましま”まで徒歩で10分。

入り口の看板と管理棟。逆光スマソ。

入口の管理棟で、簡単な受付と仕様説明を受けた後、

早速キャンプサイトに移動してテントを張りました。

キャンプサイト2つ借りて、連結テント張りました。

のんびらんどうましまでは、20のキャンプサイトと6のキャビンがあり、キャビンはエアコン完備で気軽にレジャーが楽しめます。しかし、大人気で予約は簡単には取れません。かくいう我々が予約した日も満室でありました・・・ご予約はお早めに!!

とはいえ、2つのキャンプサイトに跨がせて立てた自慢のテントはなかなかの仕上がり!!

umashimap2 (nonbiland-umashima.net)

ここを拠点に馬島を満喫していきたいと思います!

まるでじゅうたんを歩いているような遠浅ビーチ

馬島の海水浴場はプライベート感ある三日月形の入り江。

自然味溢れビーチも、キャンプ場から歩いてすぐにたどり着きます。

潮の流れの影響か、この写真でもうっすら白みがかっているこのあたりは浜に砂が堆積しているエリアで、

足元に全く小石などがなく、まるで絨毯の上を歩いているかのような気持ちの良いビーチになっています。

※澄んだ蒼い海…だったけど歩いて砂が舞い上がる…っと、それもよく分かるほどにキレイで遠浅なんですよっと。笑笑

更にかなりの遠浅なので、遊びにあたってとても安心。ここのビーチの足触りはぜひ一人でも多くの方に一度体験していただきたいですね!

潮の満干を調べて刎島に渡る

昼食をとり、ダラダラしたところで、引き潮の時にしか渡れない島があるという噂を確かめるために刎島(はねしま)へ。時間は15:00。

潮が引いていればもっと広く渡瀬が通るようであるが、時すでに遅し。

この段階では陸続きと言えるのか、言えないのか…というくらいギリギリの時間を攻めてしまった…

この刎島の奥地には、“スネークロック“と呼ばれるパワースポットがあるとのことで、そのまま歩いて向かう。

えっ?ここを行くんですか?…というような岩場を2つ3つ超えてゆく…

もう既に浜辺とはいえないであろう岩場を2つ3つ超えて、

「ホントにあるのかよ?」

「まさか、気づかず通り過ぎたんじゃ??」

と、誰もが思った瞬間、

これは確かににヘビのような紋様だ…!!!

ありましたよスネークロック!!

これは、一目みたら確実に「スネークロック」と分かる佇まいでした!!

不思議なパワーを、分けてもらったというよりは自分たちで勝ち取った気分でした!!

15:30 完全に途切れた刎島との連絡通路…

充実感にあふれながら元来た道を戻ると、15:30…完全に渡瀬が途切れていました…

だいたいくるぶしとヒラメ筋の間、30cmくらいは浸水している。良い子は海で遊ぶ時間はちゃんと守りましょう。

途切れた浜で海に濡れながら、はしゃぎながらついでに海水浴も楽しみながら帰るオッサン達。。

何故か、海水温はお風呂かよ?!と思うくらいの温水でありました。

刎島、スネークロックに出逢う(馬島)
山口県熊毛郡田布施町の離島馬島。その馬島の西に、潮が引いた時にだけ陸のつながる島『刎島』があります。さらに、その刎島の奥...

生きた化石“カブトガニ“を探せ

早速みっけ!!とはいきませんし、天然記念物を虐待してはいけません。生息を裏付けるカブトガニの抜け殻が馬島には各所にあります。

馬島など、この瀬戸内海ではカブトガニが出没するという噂があります。のんびらんどうましまの管理人さんにも聞いたところ、

「潮にのって浜辺に出没することがありますよ〜」

とのこと。これは早速探してみねば…

何か…早速それっぽいものを発見!!

とにかく海が澄んでいて、海底がよく見えるので探しやすいのです。

一人が、早速それらしき影を発見。恐れることもなく手を伸ばす。。

割れた瓶の底でした。。

それは、つやっつやに輝く割れた瓶の底でした。海にゴミを捨てたらいかんぜよ。。

海水浴場にも行ってみる。。

またもやメンバーからお声が!!

これは、絶対そうでしょ!しっぽもあるし!

ついに見つけた!とみんなで大はしゃぎ!!

はしゃぎすぎたせいで、スッ、スッ、と泳いで逃げてゆくターゲット。。あれ?カブトガニってほとんど動かないんじゃなかったっけ??

よく見たら“エイ“でした…

出没しそうな所だらけなんやけどなぁ…

…というわけで、我々は二日間でカブトガニを発見することはできませんでした。。

ただ、島中に出没しそうなポイントがたくさんあるので、島を訪れた際には是非太古からの住民を探してみてくださいね。

田布施の離島、馬島でカブトガニを探せ
山口県熊毛郡田布施町の離島、馬島の周辺海域には、絶滅危惧1類に指定されるカブトガニが生息しています。今回は、その姿をカメ...

見るならしし座流星群?だるま夕日?

夜は念願のバーベキューやで!

夜はバーベキューで今日を振り返ったり思い出話したりしながら、いつの間にか夜が更ける。

自然の音しかしなくなった空を見上げると、そこは360°viewの満点の星空!!その時一人が、

「あ!流れ星!」

何の障害物もない満天の宇宙(そら)を眺めながら流れ星を見つけるなんて乙ですねぇ兄さん!

「あ!また流れ星」

いやいや流石に冗談でしょ?そんな短時間に何個も流れるはずもなく…と思っていたのも束の間、無数の流れ星が天の河を横切るのをこの眼で目撃したのです!

※写真はイメージ(SONY DSC)

奇しくもこの日は、しし座流星群が最高潮に達すると言われた8月13日の翌日!!

なんとも贅沢な流星観測を、夜通しみんなで楽しんだのでした。

なので、ぜひこの流れ星の季節を狙って馬島でキャンプをして欲しいという想いを熱く伝えたいのですが、馬島ではもう一つ乙な景色の嗜みがあるのです。

うましまの海岸裏スポット「八重石の浜」

馬島では、9〜10月ごろに水平線に太陽が触れる時に水面に反射して表れる『ダルマ夕日』をみることができます。

※田布施町在住の國本悦郎さん撮影の、瀬戸内海のダルマ夕日と馬島連絡船

このダルマ夕日は、水平線に太陽が沈みゆく時期に、波の穏やかな海域でしか撮影のできないもので、撮影ができる場所が限られています。

馬島はその数少ないダルマ夕日撮影スポットでもあり、この時期に馬島を訪れキャンプするのも、それはそれは乙だということなんですよ。

でも、そんなことを言ってると釣りとかレジャーそっちのけになっちゃいますから、人の少ない時期も含めて年に3回くらいは馬島でキャンプしちゃいましょう!!

馬島、要害山を登る
山口県熊毛郡田布施町の離島、馬島にある要害山に登ってみた動画です。キャンプ場ののんびらんどうましまから、頂上の展望台まで...

日常に感謝の湧く離島キャンプ

朝日に照らされる我らがテント。神々しき也。

流星と思い出を肴に、ほぼ語り明かした夜が明け、キャンプも二日目となった。

のんびらんどうましまは16時半までと、かなり余裕のあるチェックアウト時間なので、またその自然との交わりを残りの時間でしっかりと味わいました。

コロナ禍の衛生上の緊急対応はあるものの、通常時はこれくらい充実のレンタルサービスあり

キャンプ初心者のため、問題となったのは二日目の食料。クーラーボックスでは夏場の保存に限界があり、午前中には多くの食材に火を通して食する他手段がありませんでした。

改めて、我々が日々どんな便利で豊かな暮らしをしていたかを思い起こす事ができたのです。

レジャー施設であれども、この島に住む人々は限られた資源の中で暮らしているんだと知るきっかけに

キャンプ場の炊事場には、島にとって水資源は限られたものだから大切にして欲しいとのお願いが。

昨今流行のグランピングのようなものもいいですが、このようなキャンプ施設で自然のありがたみを改めて身に染みて感じることができたのはかけがえのない経験でした。

名残を惜しむかのようにギリギリまで馬島の自然を満喫するメンバー

“自然と共にある“ことが一番豊かで楽しいことなんだと改めて感じる事のできたこの度ののんびらんどうましまでのキャンプ体験!

名残惜しい本土への最後の船旅

二日ではまだまだ全てを知り尽くせない魅力に満ちあふれた瀬戸内海の小島を、また近いうちに訪れて楽しみたいと思います。続編をお楽しみに!!

コメント

タイトルとURLをコピーしました