人物百景@たぶせ、第2話は、
田布施町議会議員で、田布施まちづくり研究会の代表、國本 悦郎さんにお話を伺ってきました。
名前:國本 悦郎 (くにもと えつろう)
プロフィール:田布施町中郷ご在住。
田布施まちづくり研究会主宰。
終の棲家を求めて移住した田布施で少子化や地域保全に課題を感じ、2017年に初出馬となった田布施町議会議員選挙に当選してより2期目の議員活動中。
田布施まちづくり研究会主宰として主に、地域の公園の整備や持山の公園化などに精力的に挑戦されながら、自家農園や希少動植物の研究観察、地域づくりの広報活動など、積極的に活動中。
(聞き手・撮影・記事=田原)
※写真は一部國本さんからご提供をいただいておりますので、無断での転用はお控えください。使用をご希望の方はご連絡をくださいませ。
こちらは後編です。前編はこちら↓↓↓
田舎暮らしは実践から 田布施の英智郎おじさん〈田布施まちづくり研究会 – 國本悦郎さん〉≪前編≫【人物百景@たぶせ】 | 田布施の耳たぶ (tab-mimi.com)
中郷地区での自然との共生
中郷地区にある水車と東屋も、國本さんたち中郷のお仲間と共に、大八車の車輪を利用されて作られたもの。

國本さんたち有志による地域づくりの会である『魅力ある中郷づくり委員会』では、地元での暮らし方をより豊かにするための共助関係を築く取り組みが行われています。

國本さんご自身も、有機農法での野菜づくりに害獣の駆除、山野の整備からボランティア、地域の文化活動にも参加されています。



この写真のブルーベリーやニンニクも、大きいからといって大味ではなく、とても美味しいのです。
國本さん自身は、自家農園や果樹園の土地が持ちうる土質が良かったんだろうとおっしゃいましたが、國本さんが自分で植えて育てた木々や作物からの恩恵で、食料に関しては十分に自給できるだけの量があるとの事。
田舎で生活するという事は、自然の力をうまく借りる事が出来ればそんなに難しいことではないとおっしゃいます。だからこそ、その魅力をできるだけ多くの人に伝えたいと、様々な活動に勤しまれるようです。
何事も実践の英智郎おじさん
國本さんは地域活動のほかに文化保存活動も精力的に行われています。
田んぼアートの撮影など、アマチュア写真のグループで活動されたり、
夫婦松川柳会でのご活動、
自由律俳句 周防一夜会では事務局長として活動中。
この周防一夜会は、田布施に縁深き江良碧松さんの自由律俳句の流れを汲む会だそう。

こちらの周防一夜会においては、國本さんは『英智郎(えい・ともろう)』としてご活動をなさっているようです。

住民が自ら参加 ”まちづくり”(英智郎)

こちらの國本さんの基地、”英智庵”も、今後農業就労体験者や、学生さんのホームステイなどに是非活用していってもらえるよう、働きかけをしていきたいとのこと。
英智郎おじさんの田舎式の豊かな生き方に共感する人々が、田布施町にたくさん関わってくださると嬉しいですね。
自家山林と地蔵公園

持ち山を國本さんにご案内いただきました。

大きく開けた山の斜面は、元々は深い藪だったそうですが、

こうやって、お一人で段々と開墾を進められ、

このように、中郷地区を一望できる地蔵公園は完成したようです。

國本さんは、
とにかく、一人でも出来る!!やる前に敷居を高くしすぎなんだとおっしゃいます。
実践していけばかならず道は開ける…

いや、山は開けるのかもしれません。
未来のためにできること


情報はとにかくオープンにして、大きくする事が大切。
人を批判する事や、情報を囲い込むようになると、自分の行動力も衰えて動けなくなってしまうというのが國本さんの持論。
もちろん、活動していれば心の折れそうになるような出来事もあるけど、
信念を貫きたいという意思と、
思いが形になっていく過程があれば、

苦しいこと以上に感動的な体験がある。
そうした体験を、実践を交えながら伝えていく中で、それを吸収して実践してくれ、新しい体験を共有してくれる。
そういう仲間が増えたことなどからも、田布施に移住してきて本当に良かったと心から思っているそうです。

國本さんのようにまではできなくても、興味があることだけでも真似してみて、田布施を人と自然の循環するまちづくりで盛り上げたいと強く思いました。

※『人物百景@たぶせ』は、菊名池古民家放送局(https://www.kominka.tv)から暖簾分けを受けた、まちで生きる人々を取材して、まちをより深く知るためのコーナーです。
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