人物百景@たぶせ、第2話は、
ー ここは、田布施町でも海に程近い、中郷という地区。
この自然豊かな地区では、風車や緑豊かな公園、農地保護とジビエ活用など、自然と一体化した環境づくりが推進されています。
中核メンバーの一人である國本悦郎さんは、田布施まちづくり研究会の代表として、自然と共生する暮らしを自ら実践しては発信されています。
名前:國本 悦郎 (くにもと えつろう)
プロフィール:田布施町中郷ご在住。
田布施まちづくり研究会主宰。
終の棲家を求めて移住した田布施で少子化や地域保全に課題を感じ、2017年に初出馬となった田布施町議会議員選挙に当選してより2期目の議員活動中。
田布施まちづくり研究会主宰として主に、地域の公園の整備や持山の公園化などに精力的に挑戦されながら、自家農園や希少動植物の研究観察、地域づくりの広報活動など、積極的に活動中。
(聞き手・撮影・記事=田原)
※写真は一部國本さんからご提供をいただいておりますので、無断での転用はお控えください。使用をご希望の方はご連絡をくださいませ。
田布施移住のきっかけ
國本さんは長年にわたり教職に就かれ、退職を機に悠々自適な田舎暮らしを模索する中、田布施の中郷を拠点として選ばれました。
当初はとにかくのんびり暮らそうと思ったものの、移住してすぐに校区の麻里府小学校が閉校したのをきっかけに、このまま寂れていく地域を眺めているだけではいけないという思いから、田布施まちづくり研究会を設立されたそうです。
田布施まちづくり研究会
田布施町まちづくり研究会では、
田布施駅のお花の植えてあるプランターや花壇のお手入れや、周囲の清掃を定期的に、
麻里府公園の恒常的な整備と情報発信、
名所や特徴ある地域を掘り起こしてはその情報発信をされています。
過去には、
田んぼアートの風景のうつろいの写真展示を、一番変化がある時期に田布施駅や公民館の秋祭りで定期更新しながら、最終的に一年分の写真を12月に150枚に及ぶ写真展示を田布施郷土館で行なったり、
定期的にまちづくり新聞を発行したりするなど、まちの魅力を積極的に発信されてきたそう。
また、農業や果樹園もご自身で運営され、田舎らしい自然の力を利用した取り組みを積極的に行われています。
隗より始める公園整備
とにかく実践家である國本さんは、とにかく前向きで、情報はとにかくオープンにして、大きく、みんなで作ろうというご発想。
『隗より始めよ』をモットーに、まずは自分が実践して見せてゆく。
やる前から敷居を高くする事がないように、できる者ができる範囲で行うことが大切であるとお話くださいました
國本さん):とりあえずやってみる事が大事なんですよ。みんなが出来ないという事をね、まずは自分から実際にやって見せていくのが大事なんですよ。
田原):これまでに他の方から出来ないと言われて國本さんが実践されたことって、どんなことですか?
國本さん):公園作りですね。草でボーボーじゃった麻里府公園を一人で整備しました。みんな私が言うのに出来るわけない言うけん、やってみせてみたんよ。
國本さん):ここは荒れ果てた広場じゃったんじゃけど、5年がかりで一人で草刈りして、ここに生えちょる木や花は私が自分で全部植えたんですよ。
緑なんかそんな簡単に増えん増えんみんな言うけど、挿木ちゅうて、時期だけ考えて枝を挿しといたらあとは勝手に大きくなるんじゃけん、そういうのもやって見せるんよ。
私に、これはいつ植えた○○で、どういう風に植えたなどと、丁寧に一本一本ご解説くださる國本さん
『四季折々に色んな花が咲く公園』
をコンセプトに、たったお一人、5年がかりでここまでの風景豊かな公園に作り変えられたとのこと。そんなに難しいことではなかったようにまで感じさせてしまうパワーの原点に迫ってみました。
後編はこちら↓↓↓
田舎暮らしは実践から 田布施の英智郎おじさん〈田布施まちづくり研究会 – 國本悦郎さん〉≪後編≫【人物百景@たぶせ】 | 田布施の耳たぶ (tab-mimi.com)
※『人物百景@たぶせ』は、菊名池古民家放送局(https://www.kominka.tv)から暖簾分けを受けた、まちで生きる人々を取材して、まちをより深く知るためのコーナーです。
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