『旅するタネたち』はじめます

AgliCampus

日々実りの秋を実感できる、秋の深まりを感じられますね。田んぼでは黄金色の稲穂、もしくは稲架掛けされた稲藁があちこちで見られる良い時期になりました。

さて、そんな中、我が農園AgriCampusから、新しい企画のお知らせです。その名も

『旅するタネたち』

野菜は育て切るとタネが取れ、そのタネを植えては育てて、一部をタネとしていただく。そうした循環を繰り返すと、たくさんのタネが手に入ります。

そのタネを、少しばかりですが必要とされている方にお届けしていこうという企画です。

AgriCampusでも栽培を開始して約一年。収穫物やタネが自然の恵みから手に入るようになってきました。

今年の春に、我々にとっての“聖地“『周防大島自然農園』にて種交換会に初めて参加させていただきました。
取材だけのつもりでしたが、その場のみなさまからせっかくだからと沢山のタネをいただき、お金を払おうとする私に、

「自然の恵みは無限で、その一部いただいたものをみんなで分け合っているだけだから、お金よりも、そのタネをあなたが育てて、次回の交換会に持ってきてくれたらそれでいいんですよ」

と仰っていただきました。
そして、先日の秋の種交換会にて、少しばかりでしたが収穫したタネを交換会にお持ちすると、みなさんが満面の笑顔と手放しで喜んでくださったあの感動は、今も昨日のことのように思い起こされます。

野菜を栽培していても、時期によっては採れすぎたりといったことがあり、栽培仲間やご近所さんにお野菜をお持ちすることもあります。見返りを求める気持ちではなく、ただ無駄にしないためにお配りする。そうしたことをしていると、また我が家にも沢山のお野菜が集まって食卓が豊かになる。

このような循環の仕組みは、我々人間が意図的に起こしている“等価交換“のような原理ではなく、

自然の無限の供給のほんの一部を共有し合う、助け合い、想い合いの豊かな精神の中に生まれる、古き良き循環経済の仕組みなのではないかとおぼろげながら体験できているように感じています。

そこで、この度この『旅するタネたち』を通し、我々がこの“サザンセト“(山口県南東部エリア)に生きて、日々自然から享受しているエネルギーをお分けすることでその魅力を感じていただきつつ、そうした新しい循環経済を楽しむお仲間になっていただけたらいいなと思って企画してみました。

この度は、夏に採れたキュウリ『四葉(すうよう)』のタネをお送りします。先着20名の方に、我々の想いを込めたパンフレットと共にお送り致しますので、ご希望の方は下記の応募フォーム、若しくは代表の田原宛にご連絡をいただけますと幸いです。

※タネの品質については、一般の自家菜園で特別な管理をせずに採取したもので、交雑を起こしているもの、発芽しないものが含まれる可能性があります。事前にご承知おきの上、応募くださいませ。

みなさまの暮らしが少しでも豊かでステキなものになりますように。

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